かつらの質

かつらには部分用から全体用といったサイズの違いだけでなく、各メーカーのさまざまな技術を用いた商品が存在します。そのため、かつらを作る際には、毛質からベースの材質、装着方法の違いなど、さまざまな点から自分に合った品質のかつらを選ぶことが大切です。

毛質の種類について(天然毛髪・人口毛髪・ミックス)

天然毛髪

天然毛髪は見た目が自然であることが大きな特徴です。見た目だけではなく、自分の髪の毛と同じように扱えるため、カット・カラー・パーマなどもできること、自分のイメージ通りのヘアスタイルでかつらが作れることなどもメリットとなります。

しかし、毛がからみやすいため、洗髪の際には一定方向へブラッシングするなどの注意をしなければなりませんし、洗髪後も自毛と同じ手入れが必要になります。色あせや枝毛も起こりやすいため、扱いにくいというデメリットもあります。また、価格は人工毛髪と比べて高くなります。

人工毛髪

人工毛髪は化学繊維によって造られた毛髪ですが、その見た目や手触りはピンからキリまであり、安いものだと見た目が不自然になることもあります。しかし、技術力の高いメーカーのものであれば天然毛髪とほとんど区別できないようなものまで出ています。水を吸っても早く乾くこと、軽いこと、洗髪や手入れも簡単であることがメリットです。色あせや枝毛の心配もありませんが、年月の経過とともに縮れてくること、カラーやパーマができないこと、静電気が発生しやすいことがデメリットとなります。また、自分の毛髪となじみにくいという点もありますが、これはメーカーの技術力によっては解消できることでもあります。価格は天然毛髪よりも安いです。

ミックス

ミックスは天然毛髪と人工毛髪が混ざったもので、見た目も天然毛髪と変わらず自然に見えること、耐水性や耐熱性があること、スタイリングがしやすいこと、洗髪・洗髪後のお手入れも天然毛髪に比べてラクであることがメリットとして挙げられます。

しかし、天然毛髪の部分が色あせを起こしたり、人口毛髪が縮れたりといったことも起こるため、定期的なメンテナンスが必要となります。価格は毛髪の割合によって異なりますが、天然毛髪よりは安くなります。

ベース部分の材質について(人工皮膚ベースとネットベース)

人工皮膚ベース

人工皮膚ベースは、薄い膜のような人工皮膚へ毛髪を植毛したかつらです。接着した部分が人の肌と同じように見えるため、自然な仕上がりとなります。薄さはメーカーによって0.03~1.5mmまで幅があり、素材についてはシリコンや半透明のポリウレタンが使われています。薄い方が自然な見た目となり、生え際を出すこともできますが、その分価格が高くなること、耐用年数が短くなることが特徴として挙げられます。

ネットベース

ネットベースは、網目状になったメッシュ素材へと毛髪を植毛したかつらです。蒸れにくいこと、丈夫であることが大きな特徴です。一般的に生え際を自然に見せることは難しいですが、アデランスの超極薄素材・スカルプエアネットを使用した「ヘアパーフェクト」など、メーカーによっては自然な生え際も出せるものがあります。

装着方法について(ピン留め式・編み込み式・密着/接着式)

ピン留め式

ピン留め式のかつらは、自分で取り外すことができるかつらで、自分の毛髪にかつらの留め具を引っかけることによって固定するタイプです。毛髪が少ない部分は両面テープを使用します。自分で自在に取り外しができますが、定期的なメンテナンスが必要なこと、ピンで留めているため寝る際などには注意が必要です。

編みこみ式

編みこみ式のかつらは、メーカーの店舗で専門のスタッフにかつらと自分の毛髪を編み込んでもらうことで装着するタイプです。ずれにくくはずれにくいこと、通気性があって快適であることが特徴です。しかし、自分で着脱できないこと、自分の毛髪がないと編みこめないこと、1カ月に1度くらいのメンテナンスが必要なこともあり、手間がかかります。

密着/接着式のかつらは、ベースの裏面へ接着剤をつけて肌と固定するもので、メーカーの店舗で装着してもらいます。自然でばれにくい、強度があるというのが特徴です。ただし、自分で着脱できないこと、定期的に自分の毛髪を剃るなど、メーカーサロンでのメンテナンスが必要となります。